今回はちょっと真面目なお話。
なぜ、資産運用のサイトなのに発達障害や不登校の子供の将来?と思うかもしれませんが…。
不登校のお子さんがいる家庭や、発達障がいのお子さんをお持ちのママやパパにはぜひ読んでもらいたいです。
ではでは、本題。
- 登校渋り
- 不登校
- 何となく学校生活に馴染めない
- 人間関係が築きにくく友達ができない
- 友達から距離を置かれる
- 勉強についていけない
私は仕事柄このようなお子さんをお持ちの親御さんとお話をする機会が多くあります。話していると皆さんに共通する願いや悩み、不安があるように思います。
親の一番の願いとしては、「毎日学校に行って勉強したり友達と関わったりして欲しい」というもの。目の前の「今」のこと。現在の願いとして、当然ですよね。
でも、それは義務教育の間だけのこと。
義務教育の「後」はどうなるんだろう…。
そう、皆さんに共通する不安。それは、子どもの「将来への不安」です。
発達障害、不登校の子供の将来…。一番の不安要素とは?
特に、発達障害が原因で長期的に不登校になってしまっている場合
うちの子の将来、どうなるの???
という、大きな不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。
- ちゃんと仕事に就けるのか。(ニートにならないか)
- 人並にお金を稼ぎ、自立した生活ができるのか。
- 鬱になったりしないか。
- 親がずっと面倒見続けなきゃいけないのか?
- 親が死んだらうちの子どもはどうやって生きていくのか?
お話を聞いていると、心の奥のどこかにこのような得体のしれない不安が深く、重く、のしかかっていることがあります。子どもの現状を見ていると、将来がまったく想像できないからですね…。
そうなると、どうしても暗い将来を想像しがちです。
将来のことを今から不安がっても仕方ないけれど、でも不安なんです。
そう訴えるママさん。
これ。すごく分かります。
普通の子育てをしている人には中々理解しづらいことかもしれませんが…。私もそういう傾向のある娘を持つ親として、共感する部分があります。
発達障害と言っても、その程度は一人一人違います。
本人が生きづらさを抱えていたとしても、配慮がないこともあります。社会はそれほど寛容ではないですから。
つまり、なかなか学校や社会に馴染めない人であっても、公的な認定がなければ(障がい者手帳などを持っていなければ)一般人と同じ土俵で就職し、仕事をし、何かしらの手段でお金を稼いでいかなければならないのです。
今は様々な仕事があって、働き方や生き方に多様性が認められる時代になってきました。
とはいえ、やっぱり不安ですよね。
ちゃんと仕事に就いている成人でさえ、今の生活や老後に不安を抱えている人は大勢いるはずです。
そんな中、発達障がいや社会での生きづらさを抱えている人、そんな子どもを持つ親が、老後や子どもの将来、未来に不安が無いわけがありません。
就業に関して不安定さがあるため、とくに、お金に関する悩みや心配は大きいはずです。
将来のことを今から不安がっても仕方がない。
確かにそうかもしれません。でも…。
そのようなマイナスな感情は無理に消そうとしなくてもいいんです。だけど、不安な気持ちがあるなら、何かしらの行動はして欲しい…。将来への不安を減らすために「今」からできることをする。
それが、とても大切なことだと私は思っています。
じゃあ、何をすればいいのか?
それが、資産形成や資産運用について「知ること」なんです。もうちょっと具体的に言うと、今回の場合はiDeCo(イデコ)です。
「iDeCo???」という方もいるかもしれませんので説明しますね。
iDeCoとは?
iDeCoとは確定拠出年金のこと。一言で言うと「私的年金」です。20歳になったら始めることができます。
国民年金や厚生年金は「公的年金」。ご存じの通り国民年金への加入は国民の義務です。
一方、iDeCoは自己の判断となります。してもいいし、しなくてもいいよ。ということ。(もちろん国は、自分で運用して私的年金を増やすことを推奨していますけどね)
国民年金や厚生年金、その積立金の運用は「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」という所が国に代わって運用しています。
そう、年金も「運用」されているんですよ!
当然ですが、国民年金や厚生年金は国民の大事な老後のお金なので
あー損しちゃった!
とかあってはいけないわけですね。なので、超超超超安全な運用をして、長い年数をかけて増やしているのです。
それに対し、iDeCoは「個人で」運用して、資産を増やしていくことになります。
とは言え、iDeCoも年金。
国民の将来の生活に欠かせない収入源となるわけですから、無茶な運用ができないように、ある程度 運用のための商品が国によって厳選されています。
つまり、iDeCoは自分の判断で運用を始めたり、金融商品を選んだりする必要があるけど、安全な資産運用をしながら老後のお金をつくることができるよ。
ということ。
具体的な金額で言うと、例えば、20歳から月々1万円を40年間、6%で運用すると2000万円ぐらいになる、そんな感じです。
6%は平均的な数値です。ただ、これは固定ではないので、もちろん「絶対」ではないですが、2000万円以上になることも考えられるし、少し減るかもしれません。
それでも、iDeCoで十分老後の資金としてまとまったお金をつくることが可能になります。
iDeCoの一番のデメリットを挙げるとすれば、それは60歳を越えるまで解約できない(現金化できない)ということ。
それは運用のゴール目的が「老後のための資金」だからです。
NISAはいつでも解約できるため、「子供の大学資金がどうしても必要だから使っちゃおう!」とかできますけどね。
iDeCoはそれができません。…というより、それを防ぐために解約できないようになっているわけです。
でも、解約ができない。これは、デメリットでしょうか?私はむしろ人によってはすごいメリットだと思っています。
ある方(Aさん)の例をあげて話しますが、Aさんには情緒面に軽い発達障がいのある息子さん(現在成人)がいらっしゃいます。高校は不登校になり退学。
- 現在の息子さんの収入は不安定。
- おそらく今後、会社員として月給やボーナス、退職金をもらえるような雇用状態で働くのは考えづらく、アルバイトや派遣社員で働き続けられたら万々歳
- 精神的な理由(鬱など)で働けなくことも十分考えられる
- 計画的にお金を貯めるということが難しい性格
- こだわりが強く凝り性なので、何かにハマったら見境なくお金を使う傾向がある。(宗教とかにはまったり、騙されたりしそう、借金も心配)
- 将来受給できるのはおそらく国民年金だけ(子供の老後の年金が少ないことが心配)
ざっと、こんな感じです。
結論。
現在の給料から月々1万円をiDeCoへ。
強制運用ですね(笑)
この方の場合、月々1万円の掛け金としましたが、収入が少ない場合は月々5千円でもいいと思います。また、収入が一時的に低くなり月々の掛け金が苦しい状況になった時には掛け金を変更、もしくはストップすることも可能です。
月々1万円でも運用を続けることができれば、40年後には2000万ぐらいにはなりますから。かなり大きいですね。
- 退職金は期待できない。(現在の雇用状況から考えて)
- 計画的にお金を貯めることができない。
- 現在まとまったお金がない。
- 若い(20代、30代)
そんな人にはiDeCoが向いています。
もちろん、これはNISAでも同様のことができます。でも「ぜったいに解約できないようにしたい」という人にはiDeCoでの運用がピッタリです。
特にお金が貯まったら使ってしまいそう。←こういう人は絶対にiDeCoですね。
- お金の管理能力が低い
- 凝り性
- 何かにはまったらお金を使い込む傾向あり
- PC依存やスマホ依存などの傾向あり
- 借金しそう
- 誰かに騙されそう
- 仕事が続かなそう
- お金を稼いでも全部使ってしまいそう
このような心配が少しでもある方は、NISAよりも「iDeCo」の方が向いています。
iDeCoでお金を運用して「将来のお金をつくることができる。」
これを知っていたら、少し将来への不安が軽減されませんか?
もし何かしらの問題で収入が不安定だったり、収入がとても少なかったりしても、iDeCoで地道に掛け金を積んでいけば、老後まとまったお金を受け取ることができるのです。
将来への不安が大きくて「今」が楽しめなかったら、今の時間がもったいないですよね。
iDeCoは老後の生活の安心を得るためのものですが、「今」の不安解消にも役立つもの。
発達障がいのある方、もしくは発達障がいのあるお子さんをお持ちのご家族は、将来への不安を抱えがちです。
お金がどれぐらいになるのか。具体的な数値として見える化する(見通しが持てる)と少し気持ちが楽になります。
また、掛け金に余裕がある場合はiDeCoの掛け金をUPしたり、NISAで運用したりすることができます。
若ければ若いほど(時間をかければかけるほど)、少額を積み重ねることで将来的に大きなお金をつくることができるのです。
将来の不安、お金の不安。
それが大きいならば、成人になったらすぐにでも「資産形成」を始めるべき!
将来のお金は、時間をかけることでかなり調整が可能ですから。しかも、無理のない範囲でできますからね。
お金を運用すると、こんなに膨らむんだ。それが分かるようになれば「将来が楽しみ」と思えるようになります。そして、将来の不安も少し軽減されますよね。
将来いくらになる?iDeCoのシュミレーション
最後に、iDeCoでお金を運用していくと将来どれぐらいになるのか、について説明します。
具体的な金額を今のうちからシュミレーションしておくことがとても大切です。
外部サイトになりますが、コチラで⇒「金融庁 シュミレーション」で数字を入れてみると分かります。
ぜひ確認してみてください。
入力するときの参考数値。
運用率は、平均的に6%と言われています。なので、シュミレーションする時は、6%を入力して入れると目安として将来の金額が分かります。
ちなみに。私もiDeCoをしていますが、現在「11%」で運用できています。この運用率は変動しますが、結構イイ成績だと思います(笑)
ただ、いつどうなるかは分かりません。なので、ちょっと厳しく見積もって5%で計算する、などいろいろな%を入力してみて、将来だいたいいくらになるのかな~と金額を見てみてくださいね。
少額でも長く運用することで大きくお金が膨らむことがよく分かります。
20代なら、資産運用は絶対にすべきですね。
将来への不安。
それは、お金だけではないかと思います。
でも、「お金」の不安は若いうちから資産運用を始めることで、ある程度解決できる!ということを知っていただきたいなぁと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
ちょっとでもiDeCoや資産形成のことについて興味を持って頂けたら嬉しいです♪
ちなみに、iDeCoを始める時や、NISA口座を開設する時は、ネット証券での口座開設が必須です。
間違っても地元の銀行や総合証券の窓口には行かないように…。
↓口座開設はこちらで↓
何で銀行の窓口に行ったら駄目なのか?を解説しています。こちらもぜひ読んでくださいね!↓